東北百名山 岩手山 標高:2038m
2018年10月18日                                                           記録:志津

東北百名山登山に来て3日目岩手山に登る、昨日登山口の馬返しキャンプ場まで入り、キャンプ場で幕営する、広い草原の中に立木がある広いキャンプ場だトイレや炊事場は
完備してあるが管理人はいない無料のキャンプ場だ。
駐車場まで来てキャンプ場を探すが標識が無く何処にテントを張れば良いかわからなかったがこの付近一帯がキャンプ場のようだ。
静かでよく整備されたキャンプ場炊事棟の近くににテントを張る事にする、登山口近くにはトイレがあり、水が噴水のように噴出していた。
早朝に出発し山頂を目指す、樹林帯を登り林の切れ間から朝日を見る事が出来た、2合目を過ぎると新道と旧道の分岐があり、登りは新道を登る事にする、背丈が低い樹木の
中の登山道を登る、ジグザグに曲がった道を登る、比較的傾斜が緩く登山道が着いている4号、5号と進み、林が切れた尾根の台地のような所が7合目で旧道と合流している
この付近から傾斜が緩く少し進むと8合目の避難小屋が立っている、避難小屋から回り込んで山頂へ向かって急な斜面を登る。
暫く急な斜面を登ると火口の縁の尾根に出る、左回りで火口の縁に沿って岩手山山頂へ登る、帰りは逆に火口を回って戻って来る。
下りは旧道を下る、旧道は展望は良いが急で岩の多い斜面を下る、延々とこの斜面が続きやっと合流点に到着し、紅葉の綺麗な斜面を下ると馬返し登山口に戻って来た。

          山行行程
            馬返し登山口 4:45 →一合目 5:45 → 2.5合目新旧分岐 6:15 → 四合目 6:50 → 七合目 8:05 → 八合避難小屋 8:20 → 不動平 8:35 → 火口尾根 8:55→
            岩手山 9:05-9:30 → 火口尾根分岐 10:00 → 八合避難小屋 10:30 →七合目 1040 → 四合目 11:50 → 2.5合目新旧分岐 12:10 → 一合目 12:35 →
            馬返し登山口13:10

岩手山 地図
岩手山 3D (goole earthより抜粋) 馬返し登山口から登り2.5合で新旧分岐で新道を登り、7合目で合流して不動平から火口尾根に向かって登る、火口を一周して
下山
 天気図 高気圧に覆われ快晴
昨日ここ岩手山の登山口にある、馬返しキャンプ場へ移動して来た、駐車場のすぐ上が馬返しキャンプ場になっている、管理人のいないキャンプ場なので
何処にテントを張れば良いか確認する人もいない。
今日は我々のみのテントは1張炊事場の下に張る事にした、周囲は良く整備されたキャンプ場だが照明は無いので日が暮れれば真っ暗になる、東北は何処でも
熊は出没するというので少し心配であったがテントに入り熟睡する。
早朝3時に起きて出発の為の朝食や準備を行い予定通り5時前にキャンプ場を出発する事が出来た、真っ暗の中ヘッドランプの灯りを頼りに登山口を出発する。
登山道を少し上ると今まで真っ暗だったのが東の空が幾分赤味を射してきた
朝4時45分登山口を出発 登山道を少し登ると東の空が明るくなって来た
ヘッドランプの灯りに照らされて登山道周囲の紅葉が見えて来る、黄や赤に色とりどりに色づいている、しかし暗いのであまり良く分からない
暗い中を登山道を登って行く
まだ暗くて良く見えないがこの付近は紅葉が綺麗 一合目に到着
空が明るく有るに従い紅葉の美しさが目に入って来る、この付近岩手山の山麓付近が紅葉の最盛期と思われる、東の空の相応明るくなってきた、林の向こう側が
赤く染まってきた間もなく日の出の時間となりそうだ。
樹林帯の中なのではっきりと太陽の登ってくるのが見えないので急いで視界の広がる場所まで登るよう急ぐ
少し明るくなり周囲の紅葉が目に入るようになった 林の間から東の空が明るんでくるのが見える
まだ傾斜はそれ程強くないので紅葉の樹林の中を登って行く、行く手の林が少し粗くなったので岩手山の稜線が微かに見えるようになってきた
後少し上れば日の出の瞬間を見られるようだ。
この付近までは紅葉は綺麗に色づいている、楽しめるのも後少しで色づいた葉も落としてしまう
紅葉の中を登る 少しづつ明るくなってきた
樹林帯を抜けると展望が開けた場所があった、盛岡方面は雲海に覆われ山並みが黒く見えるようになった、空は赤く色づいている、丁度前方には明日登る早池峰山
が紅く染まった空に下に見える。
間もなく日の出の時間となりそうだ、さらに展望の良い場所を探しながら移動すると山の歯から太陽が昇り始めた日の出の瞬間を見る事が出来た。
山の歯が明るくなってきた、早池峰山も見える 山の歯から太陽が顔を出した
今回の山行で初めての日の出を見る、昨日の八甲田山は朝から曇りで太陽を見る事は出来なかった、早池峰山の隣から真っ赤な太陽が上がっている
神々しくまぶしい、盛岡方面は白い雲海の下になっている、雲海と日の出最高に良い自然の動きを見る事が出来た。
太陽で空が真赤に染まった 早池峰山の横から太陽が顔を出した
暫くの間足を止めてこの景色を眺めていた、日の出と雲海、それに紅葉
朝焼けの早池峰山 紅葉と早池峰山
太陽が完全に上がったので再び登り始める、途中林が切れた場所に豆腐岩と言う四角い岩があり、その上に登って写真も撮った、太陽の光に当たり山全体が
赤く染まっている
豆腐岩の上で日の出写真を撮る 周囲が朝日で赤く焼けてきた
太陽を背中に受けて赤く染まりながら登る、前を見ると岩手山も赤く染まっているのが見える
朝日で赤くなり登って来る 岩手山も朝日で赤く染まっている
まだ視界が開けており太陽と雲海を見る事が出来た、下を見ると馬返しへ延びる林と牧草地それに真っすぐ伸びる道も見える、また雲海の白い雲も漂っている
その向こうには早池峰山、朝方の穏やかな景色となっている、そろそろ町も動き出した時間となった。
雲海と朝日 早池峰山と馬返しへ延びる真っすぐな道
視界が開けた場所から少し進むと林の中となり、新道と旧道の分岐となった、取り合えず上りは新道を登る事にする、林の幹の間から高く上がった太陽の
光が見えるようになった。
2.5合目の新旧分岐 新道を登る事にする 紅葉の林の間から太陽が輝いている
新道は背丈の低くなった樹林帯をジグザグに登っている、傾斜も急になり直登するとかなりキツイ登りになるのでジグザグにして登り易く登山道が
作ってある、昨日の曇り時々雨から今日は快晴となり昨日の湿気が今日の雲海を作るのに最高の条件がそろったのだろうまだ一面雲海が残って
いる
新道の3合目 太陽が上がったがまだ雲海が残っている
段々傾斜も急になって来る、岩手山の中腹まで登ってきたダケカンバの間の岩混じりの道を登る、視界は回りの林に邪魔されてあまり良くない
ダケカンバの林が多くなり葉を落とし白い幹のみになっている印象的な風景となっている。
新道は低い樹林帯の登りが続く ダケカンバも落葉して白い幹が印象的だ
林の隙間から時々展望を楽しむ事が出来る、楽しい登山道だ中間部の5合目に到着した、我々朝早く出発したのでまだ追い越して行った登山者はいない
馬返し付近の牧草地が緑色に見える 5合目を通過する
高度を上げるに従い視界も開けて来た、左側の尾根には大きな岩が見える、その岩には白いロープのような物が見られる、この尾根が旧道の登山道と思われる
樹林が見られず展望の良い登山道だろう、分岐の道標に旧道はパノラマチック トレイルと書いてあったので展望が良いのだろう。
緑の牧草地と林がモザイクのように見る事が出来る。
旧道の尾根に有る大きな岩 旧道はパノラマと書いてあったが展望を観ながらの登山道
高度を上げて急斜面も終わりハイマツが見られるようになった、少し進むと葉を落としたナナカマドの林の中に新道と旧道分岐の標識が見える
ここが7合目森林限界となり大きな木は生えていない。
間もなく7合目の台地が近づいた 7合目の旧道の分岐
正面に大きな岩手山が見える、眼下には盛岡方面の林と街を見下ろす事が出来る、天気も良く最高の展望を楽しむ事が出来る
7合目は岩手山の荒々しさと雄大さを見る事が出来る、噴火でできた熔岩の塊が点在する場所と何処までも続く穏やかな峰が印象的だ
7合目で初めて岩手山の山頂はこの尾根の奥になる 一気に展望が開ける
ナナカマドとハイマツの林を少し進むと8合目避難小屋が見えて来る、近くまで来ると相当大きな建物である3階建てで非常に広いまた綺麗なトイレも
ある、八合目避難小屋は有料(協力費)をいただくとの事であった、トイレは使用できる。馬返しのキャンプ場を申し込んだ時受付して頂いた係の方からそのような話
を聞いていた
8合目避難小屋へ向かう 8合目避難小屋立派な大きな小屋
8合目避難小屋から少し進むと8合目の正式な標識が立っていた、さらに進むと不動平となり、左が鬼ケ城右が岩手山山頂となっている
大きな岩と不動平避難小屋が見られる
不動平に到着 不動平に有る避難小屋
右手に少し進むと岩手山山頂へ向かって登山道が伸びている傾斜はそれ程でもないが石まじりの滑り易い道、途中で分岐となっており、途中を
7合目で追越し単独の女性が登っているのが見える、ペースが速い登山者だ。
我々も登山道を右に折れて火口縁を目指す、ゆっくり登り火口の縁に出ると風が強く吹いている。
火口縁に向かって急なザレ場を登る 火口縁の尾根に着いた
火口の縁に沿って登る、縁には等間隔で道祖神が祀ってある、大きい大きい火口で傾斜は緩いが火口の中には山が二つ立っている
1つは穏やかな丸い嶺と荒々しい岩がむき出しの峰が見える。
火口縁の尾根を登る 火口の中に山が有る
岩手山山頂はこの火口の縁の尾根のまだまだ先にある傾斜は緩いがかなり距離がありそうだ雲一つ無い快晴の中で岩手山山頂に登る事が出来る
最高の展望を楽しみながら歩みを進める
右奥が岩手山山頂 火口を見ながら最後の登り
火口の左側にある穏やかな峰山頂は少し尖っている、その向こうには早池峰山も見える、後少しで岩手山山頂だ
火口の中には幾つも山が有る 後少しで岩手山山頂
山頂に到着し最初に記念の写真を撮る
眼下には盛岡の平野を見下ろす事が出来る、何処までも続く青空と何処までも続く盛岡平野が見られる。
暫くこの大展望を楽しむ
最高の天気と最高の展望の中、岩手山山頂に到着 岩手山山頂で記念写真
今回岩手山が日本百名山 89座目となった、二人での写真を先ほどの単独女性登山に撮ってもらった、鳥海山、秋田駒ケ岳を登りここ岩手山に来たとの事で
明日は早池峰山に登る予定との事であった。
山頂は赤味が買った土で植物は何も生えていないので最高の展望で雲の下に街を見下ろす事が出来る、まるで飛行機から下を見たような気分になれる
雲一つ無い快晴の下百名山89座目 岩手山山頂 盛岡方面の平野を見下ろす
明日登る早池峰山と昨日登った八幡平方面が見える
明日登る早池峰山 昨日登った八幡平方面
山頂で風を除けて暫く休憩した後、単独女性と分かれ下山する事にする、先行者がこの赤い砂の斜面を下って行く、我々も時計回りでこの火口の縁を回る
事にする、眼下に盛岡方面の街を見下ろしながら下って行く、素晴らしい景色を見ながらの下山である、
この急な斜面を下りきると平坦な火口の縁を歩く事になった
眼下に盛岡の平野を見下ろしながら下山開始 火口の周囲を一周して下る
火口の縁を一周して元の場所に戻り、不動平へ向かって斜面を下る、下りはあっと言う間に降りてしまった、不動平の道標から八合目避難小屋へ向かう
避難小屋を通りこして少し進むと7合目となり下りは旧道を下る事にする、旧道は最初から樹林の無い、ガラ場の下りとなる、展望は良いが傾斜が強く
岩がゴロゴロした道が続く
不動平まで降りて来た 7合目から旧道を下る
新道を登る時見えた大きな岩に到着した岩の間には白いロープが張ってある、これが新道を登っている時見えた物だ、まだまだガラ場の下りは続く
真下に盛岡の平野を見下ろしながら下るので展望は最高で有る
新道から見た大きな岩場に着いた 旧道は大きな岩がある急なガレ場が続く
ガラ場の下りはまだまだ続く下っても下っても相変わらずこの急な岩だらけの斜面が続く
真下に盛岡の平野を見下ろしながら下る 岩場まで着いた
うんざりするほどこのガラ場の下りが続く、馬返しの登山口が近くに見えるようになった、駐車場にも多くの車が止めてある
旧道を下っていると大勢の登山者が登って来るのに出会った、平日にも関わらず大勢の登山者が登るのはさすがに百名山だ
旧道のガレ場が続く 馬返しの登山口が見えて来た
2合目まで下ると紅葉が見事になった今朝登る時は薄暗くはっきり見えなかったが太陽の光があたり、赤や黄が見事に見える
紅葉の盛りだ、登山口の馬返しまで降りて来た、今登って来た岩手山を振り返り、キャンプ場でテントを撤収して次の早池峰山へ移動する。
早池峰山は高速で少し走り花巻市を通って河原坊キャンプ場まで約1時間30分ほぼ予定通りの時間で降りて来る事が出来早池峰山
の登山口にも夕方暗くなる前に到着する事が出来そうだ
2合目付近の紅葉 馬返しの登山口まで戻って来た、岩手山を望む
岩手山登山 動画